タイ~ラオス国境のバスで大トラブル発生。国境置き去り事件!

こんにちは、タイ・バンコクからラオスへの旅行で国境超えのバスを利用した際にとんでもない目に会いました。同じルートを検討している方、要注意です!経緯を説明して考えられる代替案も示します。

タイ~ラオスの移動手段

タイ・バンコク~ラオス・ビエンチャン間は、以下がメインの移動方法になります。(路線バス部分はタクシー、トゥクトゥクも可)

  • バンコク~ビエンチャン(飛行機)
  • バンコク~ビエンチャン(直通夜行バス)
  • バンコク~ノーンカイ(夜行バス)~ビエンチャン (インターナショナルバス)
  • バンコク~ノーンカイ(夜行バス) ~タイ側国境 (路線バスor徒歩)~ラオス側国境 (専用バス) ~ビエンチャン(路線バス)  
  • 上記 バンコク~ノーンカイ(夜行バス)を鉄道でも可能(利便性は低い)

私の場合は国境の町によって一泊しようと思い、3つ目の夜行バス+インターナショナルを選択しました。旅行者向けの設定のためバスを乗り継ぐ必要がなく便利に思えますよね。確かに問題なければ便利です。あくまで問題なければ。

ノーンカイバスターミナル~国境へ

宿泊した宿から徒歩で10分強、ノーンカイのバスターミナルへ到着です。いたって普通のターミナルで特に国境感はないです。

前日に念のためチェックした通り9:30のバスに乗ります。ちなみに55バーツ(約193円)旅行者向けと思いきや意外と地元民が多い、というかオフシーズンのためか外国人は自分ひとりでした。買い出しなのか荷物が多いです。

移動区間はこんな感じです。ルートはちょっと違うかもしれないです。

バスが到着しました。バスは京都市からラオスに寄贈されたようです。社内に持ち込めるのはショルダーバッグだけですので大きいバッグは荷物室ですね。自分のバックパックがちゃんと搭載されたのを確認してバスに乗り込みます。

バスは外装も内装も料金表示もそのまま、インターナショナルバスは観光バス仕様でした。

タイ国境到着、出国手続き、ラオス側国境へ

出国時はあっさりしてますよね。入国時のイミグレーションカードの半券を紛失でもしない限りトラブルは特にないんでしょうね。それすらもその場で書いてあっさりOKになるとか(あくまで未確認情報)

イミグレを過ぎるとバスが待っているので再度乗って有効橋をラオス側へ移動します。歩行は禁止らしいですのでこの部分だけのバスもあり、京都市営バスの車体が走っていました。(写真は前日に撮影したものです)

ラオス側国境到着、入国手続き。

友好橋を渡りラオス側に到着。ここでまた一旦バスを降りて入国手続きをします。空港同様にイミグレーションカードを記入して入国審査に並びます。横を見ると両替所もありました。ここは同時にバスが到着したりすると時間がかかりそうです。ただし人数をカウントしていて早く通過した人も時間がかかる人をまたないといけない、というのが一般的な理解です。インターナショナルバスと名乗っているくらいですからね。自分もそう思っていましたよ。

そして事件は起こった!

(こっからは写真一切ないです、そりゃー以下の状況ですから)

入国審査も特に問題なく通過しました。日本のパスポートは強いですからね、ノービザですよ。さっきと同様にバスに乗って…ん、見当たらない。そんな広くもないし、おかしいなとちょっと先の方まで歩いてみてもバスがいない…

いや、ちょっと待て、まさかそんなはずはない。人数揃うまでまっているはずだろ、インターナショナルバスだし、だからバラで乗るより割高なんだし。と思ってみてもやっぱりバスはいない!

さすがにパニックです。だってターミナルまでの足以前に俺の荷物載ったままだろ、どうすんだよと。辺りの人に聞こうにも英語は通じないし、チケット見せたところでもう行っちゃったよと、トゥクトゥクドライバーどころか、役人すらも全くの役立たず。日本だったら、もう少し何とかしようとするところだよな、多分。

もうバスが先にいってしまったのは事実です。荷物が心配で焦りますが、とにかく追っかけないと。でもターミナル到着後に両替しようとしていたためラオスの現金はないから路線バスは乗れない。トゥクトゥクドライバーはここぞとばかりに乗れ乗れうるさい。国境の町だけありタイバーツは使えるけど思いっきり足元見て吹っ掛けてきやがる。相変わらず役人は全く役立たず(世界共通)

写真がないので図解するとこういう状況です(必要ないか?)

もう仕方ない、ぼられるのは承知で多少値切ってタクシーかトゥクトゥクに乗るしかないかと思っていたら、別の出発地からのバスが来ました。運転手にチケット見せたら違うよとジェスチャー。そんなことは百も承知だ。同じバス会社っぽかったので乗り込みました。空いていたし、そもそもバス会社の落ち度だから緊急避難的措置だと心の中で主張します。

あのバスを追いかけろ!

サスペンスよろしく、そんな風に言いたいところだけど、奴(バス)はかなり先にいっているはず。30分以上は後れを取っているか。焦る。焦っても仕方ないけど焦る。幸いにしてPCやカメラなど貴重品は手元に持っていました。ここは基本ですよね。着替えやら洗面用具、あと細々したものか。

最悪バッグが戻らなかった場合を色々と考えてしまいます。服とか洗面用具とかバッグは買えるけど結構な出費だなとか、あの書類はどこかでWEBからプリント出来るかな、とか電子辞書入れたのは痛いな、とか頭の中はグチャグチャです。

スマホで位置を見ながら、運転手さんお願いだから飛ばしてと心の中で祈る。本来違うバスだから文句言えません。あくまで緊急避難で乗り込んだ身です。バスターミナルまでは1時間弱、中心部に近づくにつれ混雑しだしてこれまた焦る。

バスターミナル到着、奴を探せ!

ようやく本来の目的地のビエンチャンバスターミナルに到着しました。運転手さんありがとう。ドアが開いたとたん群がるトゥクトゥクドライバー達、普段ならちょっと引くところだけどそんな心境ではなく蹴散らします。

バスターミナルならオフィスらしいところがあって余った荷物が置かれているかと思ったけど、そんな施設はなし。それではバスを探すしかないです。バスが何台か駐車されているのが見えたので駆けていきます。

バスを発見、と、その横に運転手もいました。こいつだ、俺を置いて行きやがったのは!近づいていくとバスの中を指さします。見るとバッグはありました。中身もざっと見たところ大丈夫です。ひとまずはホッと安堵しました。最悪の事態は避けられたのです。

バッグは戻ったけれど

そうなるとこの運転手のくそじじいに対する怒りがこみ上げてきます。

なぜ人数を数えなかった、待たなかったと英語でクレームしますが全く平然とした態度です。英語が通じないのか、分からないふりをしているのでは疑いたくなります。その内に周りの仲間が加勢して、こちらは全く悪くない、20分経ったら発車するとか言い出しました。

時間なんて計っていないので知るか。こっちはカードに記入して列に並んでいただけで、両替もトイレだって行ってないのに。他にどうしようがあったんでしょう?入国審査の混雑なんて自分がコントロール出来るものではない。そんなルールがあるならチケットを売るとき説明すべき、もしかしたらタイ語でどっかに書いてあるのか?そんなんだったらインターナショナルバスとか名乗っちゃだめだろ。

とにかく自分は悪くない、お前が悪い、で話になりません。いいからとっととバッグを持って行けと野良犬でも追い払うような仕草をされます。怒り心頭ですがこれ以上時間をかけても無意味だからその場を離れるしかありませんでした。オフィスでもあればクレームを言うところですが、こんな奴らと話していても時間と神経の無駄です。(後日バス会社を調べたもののたどり着けていません)

とはいうものの全く腹の虫は収まりません。せめて「悪かった」とひとことでもあれば心境は全く違うのに。こんないい加減な奴らにバスとか寄贈してんじゃねーよと京都市に対しても毒づきたくなる始末。TOスの旅は最悪なスタートとなってしまいました。

同じルートを検討している方へ

自分のケースは不幸中の幸いにしてバッグは無事でした。でもそれでOKでしょうか?たまたま運が悪かっただけでしょうか?同様に置き去りになった場合、思い付くだけでも様々なリスクが生じます

  • 荷物丸ごと紛失
  • その中に貴重品が入ってたらさらに緊急事態
  • 本来のルート分を自分で手配、時間と費用のロス
  • 夜間だと危険が高まる
  • そもそもパニックになり、対応できなくなる…などなど

ルアンパバーンで知り合った日本人によると友人が逆ルート(ビエンチャン→ノーンカイ)で同様の被害にあったそうです。バッグは後日発見されたもののGoProが抜き取られていて賠償もなしだそうです。

この手のバスって到着すると荷物を降ろすだけで、各自がピックアップしますよね。自分の場合もしばらくはその状態で置かれていたんでしょう。それを誰かが持ち去っていったとしたら…ゾッとしませんか?その場合でもバス会社には非はないことになるんでしょう。

他の選択肢を考えてみる

それでもこのバス使いますか?あんたが運が悪かったんだろと言われればそれまでですが。でも現実にトラブルが起きているんです。出来れば他の手段をお勧めしたいと思います。

ということで、移動手段をおさらいします。

  • バンコク~ビエンチャン(飛行機)
  • バンコク~ビエンチャン(直通夜行バス)
  • バンコク~ノーンカイ(夜行バス)~ビエンチャン (インターナショナルバス)
  • バンコク~ノーンカイ(夜行バス) ~タイ側国境 (路線バスor徒歩)~ラオス側国境 (専用バス) ~ビエンチャン(路線バス)  
  • 上記 バンコク~ノーンカイ(夜行バス)を鉄道でも可能(利便性は低い)

飛行機と電車は置いときましょう。飛行機が一番確実ですけどね。電車の旅も楽しいですが好きな人以外はメリットは少ないです。

コストと利便性のバランスを考慮すれば直通夜行バスですね。VIPバスなのでリクライニングの角度もあり、1列3シートで広いです。車掌さんがちゃんと人数をカウントしていて終点まで安心とのことです。現在900バーツ(約3,150円)です。

ノーンカイに寄りたい場合(結構面白い町でした)やコストを抑えたい場合はバンコク~ノーンカイは夜行バスですね。同様のVIPバス714バーツ(約2,500円)と1列4シートのファーストクラスのバス459バーツ(約1,610円)があります。VIPバスは金額的にもそれほど差がないので節約はファーストクラスを選択するとバス代を足してもVIPバスの6割程度の金額になりますね。

ノーンカイまでのバスだとその後の手段が必要となります。もし自分だとしたら(ま、ないだろうけど) タイ側国境 (路線バスor徒歩)~ラオス側国境 (専用バス) ~ビエンチャン(路線バス) を選択します。料金はほぼ変わらないので本来であれば利便性でインターナショナルバスの圧勝のはずなんですけど。こちらは都度荷物を持って降りるので手間ですが、そもそも置いて行かれる可能性がないです。手荷物だけなら自分や盗難被害にあった方にような心配は不要ですが置き去りにされたら結局国境超えの後のバスは自分で負担となってしまいます。

まとめ

とにかくインターナショナルバスは利便性の反面、リスクがあります。それを承知で利用するのであればいいんです。でも皆そうではないと思い長々と詳細に書き綴りました。どうか同じ目に会う人が一人でも減ってくれればいいな、そもそもバス会社がちゃんと運用をしてくれるようにと願うばかりです。

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